ドイツの結婚式

質実剛健な国民性が結婚式にも

ドイツにおける結婚式には、ドイツ人らしい質実剛健な風習が色濃く現れています。

全体の流れとしては日本とだいたい同じく最初に結婚式を行い、それから招待客を集めての披露宴をしていくことになります。

ただドイツで行われる結婚式の規模は決して大きいものではなく、少し大きめの式であってもせいぜい20人くらいまでにしていることがほとんどです。

式に招くのは家族や親類の他ごく親しい友人などで、仕事関連の上司や付き合いがある人が参加するということはほとんどありません。

またそもそもとして結婚式自体をしないというカップルもかなり多くあり、結婚をしても挙式をしなかったということを周囲にいぶかしがられることもまずありません。

そのかわり招いた人たちとの披露宴はかなり賑やかに行うということはよくあり、場合によっては日をまたいでずっと飲み続けるような盛大な式になるということもあります。

披露宴のパーティーでも料理やプレゼントを作るのは新郎新婦とその家族、または友人たちが協力して用意してくれることがあるそうで、まさに手作りで参加者がみんなで盛り上げていこうという質実剛健なスタイルが貫かれています。

教会と役所のどちらかで結婚式をする

ドイツというとなんとなく経験なキリスト教徒が多いイメージがあるのでほとんどの人が教会で結婚式をするのではないかと思うところです。

ですが実際にはドイツにおける結婚式は役所と教会のどちらで行うかを選べるようになっており、特に宗教的なこだわりがない場合にはほとんどのカップルが役所で行うことを選びます。

役所で行う結婚式の場合、「戸籍役場」と言われるところで「書面婚姻申請」という手続きをしていきます。

結婚式の当日に当事者が直接役所に行って書面を提出するということが大きな特徴で、二人で担当する役人の前で証明書に署名します。

ここでの申請には近い親族を招くこともでき、約20分程度の短いものですか簡単な挙式を行うことができます。

教会で式を挙げることももちろんでき、ドイツ国内にある伝統的な教会内で「サクラメント(秘跡)」として儀式を執り行っていくことになります。

ただし教会での式は日本のように無宗教のままで行うことはできないこととなっており、もし結婚前に無宗教であった場合には先に司祭に特免を受けて誓約を取り交わしてからでないと式が挙げられません。

またもし結婚する新郎新婦がカトリックとプロテスタントで宗旨が違っていた場合には、混合形式で特別に式をすることができるようになっています。

カトリック教会で行うときにはプロテスタントの牧師を招き、プロテスタントの教会で行うならカトリックの司祭を呼ぶといったように特殊な方法がとられます。

新婦探しゲームが通例になっています

結婚式のあとの披露宴ではパーティー会場を借りたり自宅を開放したりして長く賑やかなお祝いをしていきます。

このときドイツならではの風習としてよく行われているのが「新婦探しゲーム」です。

これは披露宴の途中で新婦が新郎の友人たちと姿を消すというもので、会場を抜けだして近くにある居酒屋で新郎が迎えにくるのを待ちます。

居場所を見つけた新郎はそのお店にいる人達に1杯おごることとなっており、披露宴で最も盛り上がる行事になっています。