スウェーデンの結婚式

スウェーデンの結婚観

スウェーデンというとデンマーク、ノルウェー、フィンランドと並んで、世界的にもきわめて成熟した大人の社会という印象があります。
そんなスウェーデンでは、結婚という形態をとらず、同棲を意味するSambo(サンボ)という形を取るカップルが増えています。
契約することで万が一離婚した時にかかるエネルギーと費用を節約する意味もありますが、形に囚われない自由な生き方を選択するという考えに基づいているのです。

日本では同棲は結婚として認められていないため、子どもができた時にどちらの姓を名乗るのかが重要です。
結婚をしていないため、パートナーと共同生活を続けていても、それはシングルマザーもしくは父子家庭とみなされるのです。

日本でも近年同性婚が認められつつあり、保険の受け取り人を同性婚のパートナーにすることができる保険会社も現れました。
スウェーデンでは随分以前からマイノリティに対して偏見を捨て、自由な生き方を選択できる社会になっています。

人の生き方や人生観を、契約や形式で縛ると言うことは、考えようによっては不自然なことなのかもしれません。
しかしながら社会の秩序を考えると形式があることは必要であり、社会の型にはまることで享受できる国のサービスもあることは確かです。
それでも今多くの国では、結婚は必要だろうかという観点に立って、家族を作るという基本的な人の営みを見直し始めています。

スカンジナビアン・フォルクローレ

そうは言っても、もちろんスウェーデンでも結婚式はありますし、結婚という契約を締結する夫婦は数多く存在します。
勿論、同棲から結婚に踏み切ることに合意すれば、スウェーデン人も結婚をします。

スウェーデンの典型的な結婚衣装はスカンジナビアン・フォルクローレと呼ばれるもので、お祭りや国の記念日の際に着用する民族衣装です。
やはり結婚式は正装するのが慣わしで、女性は赤を基調としたドレスに白のエプロンの様なものが特徴です。
男女ともに帽子を被り、腰にリボンの様な布を巻きます。

婚前パーティ

日本では結婚式の後に披露宴やパーティを行うのが慣わしですが、スウェーデンでは結婚式の前に友人たちとパーティーを開きます。
新郎は男性の友人とだけ、新婦は女性の友人とだけ開くパーティで、新郎のパーティをスヴェンセクサ(Svensexa)、新婦のパーティをモーヒッパ(Mohippa)と言います。
このパーティがあることは予測できますが、いつどんなタイミングで行われるか、新郎新婦は知らされておらず、サプライズを楽しみます。

結婚が決まった友人をからかう様な楽しいパーティで、何をされるか分からないので新郎新婦は結婚前は毎日ドキドキしてその時を覚悟するのです。
というのも、パーティの内容は新郎新婦にとってはあまり多くの人に知られたくない、見られたくない様なことばかりだからです。

家族の形

日本では考えられないことに、祖父母は結婚しておらず同棲を貫き、その子供は結婚して子どもをもうけているというケースも少なくありません。
つまり、結婚していない両親から生まれ、自身は結婚という形を選択するというケースです。

特に珍しいこともなく、社会に受け容れられているのが日本人からすると不思議かもしれません。
家族とは何かを考えた時に、家庭内別居で温かみの無い環境で生きていくよりも、形に捕らわれず本当に互いのことを思いやれる人間関係の中で生きる方が精神衛生上良いのは間違いないでしょう。