スペインの葬儀

火葬より土葬が多いスペインの葬儀

スペインの葬儀では土葬が一般的とされています。
日本のような先進国では、土葬などはあまり行わずに、主に火葬を行って納骨までを進める流れとなっています。
ですが、スペイン人のほとんど(およそ75%)は、カトリックのキリスト教徒に属するため、死者は土葬するのが最適であるという考えが浸透しているのです。

ただ、このような考えはあくまでも宗教に属している人の考えです。
そのため、今では土葬だけでなく火葬を行なっても良いという考えや、金銭的な事情を含めて火葬のほうが良いという考えも定着しつつあります。

それと、スペインの葬儀の傾向として、服装に関して定まっていないという傾向が存在します。
例えば、家族によっては着衣について統一して欲しいという考えが存在し、本来であれば、統一された状況で葬儀を取り仕切るケースが多くなります。

このような意向についても守る人、守らない人がいるという問題が存在し、このような傾向はスペインで顕著という状況なのです。
また、スペイン人は派手好きのイメージも存在しますが、葬儀に関してはかなり厳粛なムードの中で行われます。
地味な服装の人が多いため、この辺りは日本と似たような考えのもと、葬儀が行われるようになっているのです。

そして、葬儀は葬儀場(タナトリオ)で行われます。
スペインのタナトリオでは、葬儀コーディネーターによって葬儀が進む流れになっていますが、葬儀コーディネーターとは、日本でいうところの葬儀の業者のことです。
スペインでは、葬儀のほとんどを一般人が取り仕切るケースもあり、その代わりに、火葬などの重要となる葬儀は、コーディネーターが担当というケースも少なくありません。

そして、スペインの葬儀には通夜が存在します。
そのため、連日をかけて葬儀を行うという、日本に似た葬儀が数多く見られる国でもあるのです。

悲しみの場ではなく生を全うした祝いの場

スペインの葬儀では宗教の影響があるため焼香ではなく、献花を捧げるのが一般的とされています。
他にも、食事を通じて親睦を深めるという会も存在し、葬儀だけでなく、遺族との触れ合いの時間も設けられているのが、スペインの葬儀の特徴でしょう。
また、故人の思い出を語る時間も十分に存在します。

葬儀に関しては、悲しい別れを告げる場所ではなく、生を全うした人に対して祝う場という認識が強いです。
そのため、日本のように葬儀の場で泣いてしまう人、悲しみに暮れてしまう人というのはほとんどいません。
ヨーロッパ全体で見られる傾向でもあり、特徴となっているのですが、その代わりに、手厚く埋葬される、葬儀を長く行うという特徴も有しているのです。