ロシアの葬儀

ロシアの葬儀は日本と似ているところが多い?

日本とロシアの文化、一見全く違うように見えても、葬儀の面においては意外と共通する分が多いと言えます。
まずロシア、日本のどちらも葬儀を重んじているため、葬儀を執り行う専門的な業者が存在しますが、葬儀では葬儀社がその役目を果たしているのです。
寺院や教会、親族メインで進めるわけではありません。

また、葬儀社は重要な立ち位置を占めている存在として知られています。
日本、ロシアの葬儀において活躍されている葬儀社は、多くの人から必要とされている存在なので、葬儀が多い時期では連絡がつかない、予約が取れないということもあるのです。

そのため葬儀社と連絡が取れる前から、まずは遺族の間で綿密な葬儀の流れ、スケジュールをどんどん決めていく傾向が、今では顕著になっているとされています。
そうしないと、どんどん日にちが立ってしまうからです。
このような葬儀に対する思い入れの強さこそ、形は違えど、日本、ロシアならではの葬儀を重んじる心と言えるでしょう。

ロシアでは火葬場が少ない状況

埋葬の仕方について日本と大きな違いがあります。
それは、ロシアには「土葬が一般的」という点です。

火葬に関しては、都市部で見られる火葬場であれば問題なく火葬を行えるのですが、都市近郊で見られる葬儀の場合、火葬も一苦労という傾向にあります。
というのも、ロシアの葬儀は前述のとおり人気が高い葬儀社を利用して、葬儀を行うことが多いからです。

しかも、日本とは違い国土が広いので、土地によっては予約を後回しにされる、もしくは、火葬場までが異様なほど遠い傾向にあるのです。
日本と比べて、火葬しずらい状況と言えます。
ただ、ロシアではあらゆる葬儀が普及しているので、世界的に見ても安価に葬儀を行えるという傾向でもあります。

葬儀というと、遺体を遺灰、遺骨に変えるための火葬が必然的に重要視されるものですが、ロシアは国土が広いので、葬儀といっても火葬ばかりが見られるわけではありません。
火葬場は、ロシア全土で17箇所しか存在していないため、このような特徴も有しているとされています。

また、ロシアでは、葬儀で弔われた人物については、後に復活するという概念が存在します。
葬儀を行なってあの世に昇天させるという狙いがあるのではなく、お別れをする、というよりは、「葬儀」という形をとって、一旦眠っていただく、という意識があるようです。
この点においても、火葬より土葬が主流となっている要因につながるでしょう。

そのため、ロシアの葬儀において焼香の習慣はなく、献花を行う特徴があります。
いつかは復活するかもしれない相手という意味で、葬儀を行なっているところが、他の国ではなかなか見られないロシア特有の性質でしょう。