メキシコの葬儀

喪服にこだわらないメキシコの葬儀

メキシコの葬儀の傾向ですが、かなり自由な一面を垣間見ることができます。

例えば、日本のように黒服で葬儀に参列しないと失礼という考えは存在しません。
というのも、メキシコには喪服という考えが存在しないからです。
これは、死そのものを日本人とは違った考えで持っているため、このような特殊な傾向にあるとされています。

日本でも、葬儀において、黒色の服装を着用するという考えは存在していませんでした。
というのも、白色の服、黒色の服といった、多くの方が葬儀に着ているものを着用しているだけで、大きな問題にならなかったからです。
しかし、時代を通じて、白から紺、紺から黒というふうに、葬儀に相応しい色が決まっていったのです。
ただし、メキシコの葬儀では今も服装、色について細かい指定は存在しておらず、時折、葬儀の内容によっては色の指定が入るくらいです。

それと、服装もラフで問題ないことがあります。
重要なのは、故人を思って葬儀に参列するという気持ちになってくるため、服装の自由が今でも見られるのです。
また、服装はスーツでなければいけないという決まりも存在しません。
そのため、喪服そのものに定まったスタイルが存在するのではなく、葬儀の内容によって、服装について細かい指定が入るというだけになっており、今でもカジュアルな服装で葬儀に参列する人もいるのです。

他にも、メキシコの葬儀の傾向として、二次会が無いという傾向にあります。
そもそも、メキシコ人にとっての葬儀とは悲しい別れではありません。
日本とは違い、葬儀に対しての思いが個人で大きく違うという傾向にあるのです。
そのため、葬儀が一段落してから大勢で騒ぐこともあれば、大勢でお酒を楽しむという時間まで存在するのです。
故人を弔うという考えと同時に、生きている人たちで今日という日を分かち合うというのが、メキシコ流の葬儀なのかもしれません。

カフェで弔いのひとときも

メキシコの葬儀では酒だけでなく、カフェなどを通じて親睦を深めることでも知られています。

他の国ではまず見られないメキシコだけの特徴なのですが、カフェでは、コーヒーなどを飲むだけでなく、食事を済ませることも多いです。
コーヒーのみを飲むというケースでは、関係者各位で集まって、親睦を深めるだけでなく、故人について語り合う際に行う一種の儀式となっています。
このような儀式を経て、通常のカフェを楽しむ時間が訪れ、その後は日常的な雰囲気の中で葬儀の内容、また葬儀に対する思い入れなどをお互いに語っていくわけです。

他にも、葬儀に関して宗教の存在を忘れてはいけません。
そのため、このようなカフェを楽しめる場所の近くには、教会などが近くに建っているため、カフェを楽しんでからは、宗教の葬儀に則って、厳粛な葬儀をさらに行うこともあります。