メヘンディの歴史

幸せを呼ぶ「メヘンディ」が今時の流行

長らく西洋風のチャペルウェディングが主流となってきた日本国内ですが、ここ近年になって欧米以外の国の風習を積極的に取り入れたいという人も増えてきています。

ここ近年の結婚式・披露宴の方法としては派手で規模が大きいものよりも、手作り感のある小さくても心のこもったパーティーにしたいという傾向があるからでしょう。

そもそもとして日本人の大半はチャペルウェディングをしていてもキリスト教徒であるわけでもないですし、もっと言えばキリスト教式で挙式をすることの意味なども深く理解しているというわけではなかったりします。

ですので一つのファッションとしてウェディングをしていくという意味では、厳密なキリスト教式でなくとも他の文化や宗教的な装飾品を一緒に使用するということに全く抵抗感がないということになります。

そんな流れで近年広く登場してきているのが「メヘンディ」と呼ばれるインド地域の風習です。

メヘンディはもともとインド現地の言葉の一つであるヒンディー語で「ヘナで肌を染める」という意味のことで、「ヘナ」という特殊な染料を使ってタトゥーのように肌に直接模様を書き込んでいきます。

ヘナで体に特定の模様を書くということには幸せを呼びこんだり厄を払ったりするという民間宗教的な意味があり、そこから自分の結婚式のときに行いたいと考える女性が増えてきたようです。

基本的なメヘンディのやり方

肌に模様をつけるというと最近ファッションとして流行している「タトゥーシール」のようなものを想像される方もいるかもしれません。

ですがメヘンディはそうしてたシールとは全く異なり、刺青のように一生残るものではないものの長期間にわたり肌につけておくことができる便利な方法となっています。

使用をするのは先にも説明した「ヘナ」という染料で、筆などを使って模様を自分の肌に書き込んでいきます。

模様を書いてしばらく肌の上でヘナを乾燥させると表面が固まってくるので、完全に乾いたところでボロボロと削って剥がしていきます。

肌についた染料の固まりを取り除くとうっすらと模様が染みこんで残っていますので、それからしばらくあまり水をつけたりこすったりしないようにして待ちます。

塗ってから2~3日もすると最初に描いた絵が肌に浮き出てくるようになるので完成です。

丁寧に扱えばそのあと1~2週間は肌に残り続けますので、結婚式や披露宴、写真撮影の日程に合わせてつけておくようにしていきます。

ちなみにこの「ヘナ」はボディペイントのような化学物質による塗料と異なり完全に植物からとれるものであるので肌に染み込むことによる悪影響はありません。

意味がわかるとますますヘナが楽しい

ヘナを使った「メヘンディ」ですが、日本においてはボディアートとして行う人が多いようです。

ですがもともとは最初にも書いたように民間信仰として「幸せを呼びこむ」「厄を払う」という意味で用いられてきたものですので、できることならどういった図柄をどこに入れるかという意味を意識しておいてもらいたいところです。

とはいえメヘンディは特定の宗教によって方法が厳しく決められているものでもないので、厳密な方式によって管理がされているわけでもなかったりします。

メヘンディを他人の体にサービスとして施してくれる人のことを「ヘナアーティスト」と呼ぶことがありますが、そうしたプロの方はいくつか得意とする図柄を持っており、その意味を意識したアート活動をされています。

例えば孔雀や蓮の花といったものはインドでもおなじみの縁起の良いアイテムです。

それぞれのモチーフには意味する言葉がありますので、図柄を選ぶときにはそうしたところもアーティストの方と相談して決めていくのがよいのではないかと思います。