インドネシアの葬儀

親睦を深めることを重んじている

インドネシアの葬儀ですが、日本では考えられないような葬儀に対する思いが存在します。

まず、葬儀というのは結婚式と同じように、厳粛なムードが立ち込めているものではないのです。
日本であれば、葬儀を行うことによって、故人との別れを済ますことができるという考えが存在しますので、葬儀において重要視されるのは、ムードであり形式に則った葬儀を執り行うかどうかでしょう。
そのため、ムードにひかれる形で涙をポロリと流してしまう人、集団で泣いてしまうという葬儀も存在します。
ですが、このようなムードがインドネシアの葬儀には無いのです。

これは、インドネシアの方々が葬儀を軽んじているわけではありません。
そもそも、インドネシアでは多数の宗教、葬儀が存在するため、土地によって葬儀の傾向が大きく異なるのです。
ですが、葬儀に対しては別れではあり、悲しいものではないという考えが存在するので、家族、親族についても涙を流すということはありません。
葬儀の前にお別れという形で泣いている人もいるでしょうが、葬儀はあくまでも執り行うものと割り切っているのです。
また、インドネシアの方々は他の国とは大きく違い、天寿をまっとうされている人が多いです。
そのため、悲しい別れというよりかは、長く親しんだ人が長生きをしたことを祝う場、セレモニーとして扱われることが多いのです。

宗教によって細かく葬儀内容が変わる

インドネシアの葬儀に見られる特徴ですが、葬儀によっては異論、衝突が見られるのはインドネシアならではの特徴です。

というのも、前述のとおりインドネシアは多数の宗教が存在しますので、宗派によって葬儀内容が変わるケースもあり、今では葬儀の多さ、難解さに対して異論を出す人が増えているのです。
昔であれば、葬儀は少数で行う、もしくは定まった宗教で行うことが多くなってきましたが、現在では多様性のある国としても有名なので、昔に比べて宗教そのものも増え続けている状況にあります。

有名なものでも、イスラム、カトリック、プロテスタントが存在しますし、このような人々が葬儀の際に顔を合わせると、結果的に衝突しやすい空気が生み出されるのです。
今では、そのような問題を解決するために、葬儀に呼ぶ相手を考慮しないといけないこともあります。

ただ、今でも葬儀を執り行ってくれる人物が存在するため、簡易的な葬儀を行うことも可能です。
簡易的な葬儀とは、葬儀の用意、対応ができる友人を通じて葬儀を行うというものです。
インドネシアは、このような葬儀も認めているので、完全に宗教に依らない葬儀も存在し、今ではこのような葬儀を求めて、独自性の高い葬儀を生み出す習慣、業者まで存在している国なのです。