ドイツの葬儀

一つの宗派にとらわれないドイツの葬儀

ドイツというのは1つの国として成立しているのではなく、他の国からの移住者も含めて成立しています。
今でも、テレビなどで難民が移住してくるという話が出てきますが、ドイツそのものは、昔から移住者が多い土地として知られているため、人によって葬儀の内容が変わりやすい傾向にあるのです。

例えば、多様な宗派が存在するので、ドイツ国民であっても宗派を正確に理解しているわけではありません。
そのため、畏(かしこ)まった服装(日本で見られる黒い服装など)は決まっておらず、黒色の服装を着用していない場合でも、礼儀上は問題ないとされる場面が多いのです。

さらに、葬儀の内容についても細かく決められているケース、細かく決められていないケースが混在します。
細かく決められているケースでは、1日で葬儀が終わるというものではなく、数日をかけて葬儀が進むのが特徴です。
ですが、葬儀が細かく決められていないケースにおいては、思い思いのタイミングで特殊な葬儀を挙げるという傾向にあり、また、このような葬儀を行う人の数が増加傾向にある状況なのです。

なぜ、このような葬儀が増えてきたのかというと、それはドイツならではの理由により支えられています。
ドイツというのは、ヨーロッパの中でも独自性を強く認めてくれる国なのです。
アメリカに似たところが多く、完全にオープンマインドとなっているわけではありませんが、しかし、葬儀についても厳粛なものばかりではないという傾向にあります。

ドイツならではの納骨

葬式、納骨に関しては一見日本と似ているようで、実は違う特徴が多く見られます。

まず、葬式の70%で火葬が見られるという特徴があるので、この辺りについては日本とほぼ変わりないでしょう。
ただし、日本と比較してさらに高温の炉を用いているので、骨がほとんど残りません。
最後に納骨を行うための骨を入れる作業が存在しないのです。
昔は土葬などを行なっていたドイツも、今では火葬中心の葬儀が増えており、その際に骨は灰になるまで炉で燃やし尽くすというのが一般的です。
そのため、骨はまったく残りませんし、灰になったものを壺に入れることが多いのです。

また、納骨に関しては特殊なカプセル内に保存することでも知られています。
科学の進歩を重要視しているドイツらしいと言えますが、日本では見られないような、ドイツだけの葬儀をドイツは今も行い続けているのです。
ただ、あくまでもこのような葬儀に異論が出なかった場合のみ、このような葬儀になります。
家族によっては遺骨が残るような葬儀が良い、もしくは土葬が良いという家族が存在し、その際には火葬以外の葬儀が行われることもあります。