ガータートスの歴史

ヨーロッパ発祥の風習

近年ハロウィンやイースターなど、キリスト教国ではない日本にとってかつてあまりなじみの無かったキリスト教圏の行事や習慣が、季節の重要なイベントとして根付きつつあります。
結婚式も宗教に関係なく教会で挙げることができますが、それに伴い様々な結婚式にまつわる風習も取りいれられる様になりました。

花嫁が投げるブーケを受け取った女性が、最も早く結婚する可能性があると言われていますが、それをブーケトスと言います。
それとは逆に、花嫁が身に着けているガーターリングを花婿が後ろ向きに投げ、受け取った男性が次の花婿になるというのがガータートスです。

花嫁のブーケを受け取った女性に恋人がいて結婚式にその男性が参加している場合、その男性がガーターリングを受け取る様に周りが仕向けます。
ガーターリングは花嫁のスカートの中に花婿が入って口を使って外すのが慣わしですが、さすがに日本では双方の家族の手前定着しにくい風習のためか、あまり知られていません。
また、日本の結婚式の場合カップルで招待されるケースは少ないため、定着しにくい風習なのです。

ガータートスの始まり

そもそものきっかけは、結婚式の前日に新郎新婦の友人が二人の寝室からガーターベルトを盗みだしたことにあるとされています。
ヨーロッパでは、花嫁の下着は縁起物として奪おうとする客たちから逃げる為、花嫁はガーターベルトを投げたことからガータートスが儀式に取りいれられました。

日本ではブーケトスだけが伝わり習慣化されていますが、ガータートスはいまだ「はしたない」という感覚があるのかもしれません。
ただ、ガータートスはなくても、ガーターリンクを身に着ける花嫁は少なくありません。
それは、生まれてきた赤ちゃんのヘアバンドにするためで、それを前提にかわいいレースのガーターリンクを特注で作る花嫁も少なくありません。

また、ガーターリングを衆人環視の中花婿が外すという儀式は割愛し、式で花婿が投げる演出がされるケースはあります。
最近の結婚式は参加型も多く、手作り感満載の結婚式ではどの様な演出も可能です。

日本と欧米の道徳観

日本では半世紀前まで、独身男女が連れ立って歩くことは一般的ではありませんでした。
これは日本特有の道徳観によるもので、結婚式も神聖で清らかなものであるべきであるという考えが根底にあるのです。

欧米では日本よりも性に対して大らかな分、結婚式も実際的な考えに基づいているため、儀式というよりもパーティーの意味合いが強いのです。
無理に欧米風にする必要はありませんが、今後は日本も変わっていく可能性はあります。
結婚式のメニューにガータートスはありませんが、友人たちだけで祝うパーティでは自由に行うことはできます。