イギリスの葬儀

一つの形にこだわらないイギリスの葬儀

イギリスの葬儀そのものは特に定まっておらず、他の国では見られない独自性が多いという傾向にあります。
例えば、イギリスの葬儀だからといって、白色、黒色のものは着用してはいけないという決まりはありません。
故人を大事にして葬儀を行うので、故人が良く赤を好んで着用されている人だったというケースでは、葬儀に参列する人たちも赤色の服を着るというふうに、固定概念を無くして葬儀に望むことが多いのです。

また、イギリスの葬儀にはお通夜というイベント、お通夜という概念は存在しません。
葬儀が行われる前に、少しでも故人に対して思いを伝えたいという考えが存在しないため、基本的にお通夜は存在しないとされています。
なので、お茶会に似たような格好で、遺族と一緒におしゃべりを楽しむ、もしくは葬儀について話し合うという傾向にあるのです。

さらに、亡くなってからすぐに葬儀というケースも稀です。
国によっては、急な死を遂げた故人に対して、火葬を早めに行うという国も存在しますが、イギリスの葬儀ではそのような対応を行いません。
イギリスでは、1週間は日をおいて葬儀を行うというケースが多いのです。
イギリスは、葬儀だけでなく参列者のスケジュール調整も重要となってきますので、そのことを考慮してすぐに葬儀というケースが少ないのです。
他にも、葬儀は平日中に行うことで有名です。
土、日、祝日に関しては結婚式などが立て込んでいることもあり、このタイミングで葬儀を行うケースが少ないとされています。

日本にはない葬儀の考え方

前述しましたが、まず、喪服(もふく)という概念がありません。
なので、日常的な服装でも問題ありませんし、装飾品を身に付けて葬儀に参列しても問題ないのです。
ただ、近年では喪服に近い服装のルールも存在するため、葬儀の内容によっては服装について指定されることがあります。
イギリスはルール、マナーを重んじている国なので、このような葬儀に参列される際は、案内を参考にして服装を理解して、そして葬儀に参列したほうが良いでしょう。

また、大きな持ち物を持参するのは良くないとされています。
葬儀中に邪魔になるからという理由や、葬儀に対しての気持ちに問題があると見られることがあるから要注意です。
手提げバッグのような、開ける際に大きな音がする物も良くありません。

なので、かばん、バッグなどを所持して葬儀に参列してしまった際は、これらの物品を一時的に預けておき、葬儀中は動かさないようにすると良いでしょう。
イギリスの葬儀は、葬儀に対して大まかなところも見受けられますが、葬儀を邪魔する音に関しては厳しい考えが存在しているのです。