中国の葬儀

儒教による先祖崇拝がもとになる葬儀方法

中国は日本に仏教を伝えたとされる国として知られていますが、実際のところ現在では冠婚葬祭の場面でそれほど仏教の戒律が厳密に守られるということはありません。

仏教文化はどちらかというとインド以東の東南アジアのタイなどの国で厳密に守られており、中国においてはむしろ儒教や風水といったものの方が民間で重視される傾向があります。

中国では過去2000年の歴史がある儒教とともに、それぞれの地域で信仰されてきた先祖崇拝という民間信仰が合わさった形がとられています。

日本においても祖先の霊を敬い長く子孫たちが守っていくという先祖崇拝が自然に信仰されていますが、中国におけるそれは日本のものとはまた違った部分を多くもっています。

最も大きく違うのが亡くなった人の遺体を火葬せずに土葬するというもので、土地の問題や衛生面の問題で政府が火葬を推奨しているにもかかわらず中国全体の葬儀における火葬率はわずか30%程度にとどまっています。

ただ現在ではかなり本格的に火葬推奨をしていることから、湾岸部の都市部においてはかなり多くの人が火葬をするように文化を変化させてきているといいます。

葬儀でも使用される爆竹

中国でのお祭りでおなじみなのが「爆竹」です。

爆竹は伝統的なお祭り行事の他、年明けや何らかのイベントの時に場を盛り上げるためにもしばしば使用されていますが、実は葬儀の席においても爆竹は頻繁に鳴らされるようになっています。

中国における葬儀は全体的にとても派手目に演出をされており、葬儀場ではドラをならしたり爆竹に火をつけたりと、知らない外国人が通りかかったらまるでお祭りでもしているかのような雰囲気になります。

かつては葬儀場の周辺で故人の生前の栄華を誇示するために現金をばらまいていたということもあったそうですが、現在ではそうした行為は禁止となっています。

代わりに亡くなった人を火葬するときに一緒に棺桶の中に現金をまねた印刷紙幣を入れるならわしがあります。

この偽の紙幣はサイズこそ本物とは異なりますがかなり精巧に印刷されており、ドル紙幣などまるで「人生ゲーム」で使用されるようなものになっています。