世界各地の珍しいお葬式

日本国内だけで暮らしていると、参列をすることになる葬儀の方式はだいたい決まったものだけとなります。
信仰の自由はあるとはいえ、日本においてはまだまだ仏教にのっとった伝統儀礼を行う人が多く、特に葬儀においては圧倒的に仏葬が選択されることが多くなっています。
細かくみていくと宗派は別れますが、基本的に仏教にのっとった葬儀の場合、お通夜~葬儀~告別式という順番で行われ、最終的には火葬を行なってお墓などに納骨をされます。
誰でも最初に参列する葬儀には緊張をするもので、亡くなった人との関係によって使い分ける喪服の種類や、ご焼香のときのふるまいなどは、知り合いなどに聞いたりしながら少しずつ覚えてゆくということになります。

ところで、日本以外の国ではどのような葬儀が行われているのでしょうか。
実は、同じ仏教信仰が多い国であっても、日本のような葬儀が行われている国というのは他にはありません。
例えば「喪服」と聞くと日本人なら誰でも、黒ずくめのスーツもしくは独特のデザインをしたワンピース、あるいは着物などを思い浮かべますが、近隣諸国ではそもそも「黒」という色にすらこだわらないという場合もあります。
例えば韓国においては、喪服は生成りの伝統的な衣装をまとうのが一般的です。
韓国においては儒教の影響が強く残っているため、家族が亡くなったのは生きている者の誠意が足りなかったものとされ、まとう着物は粗末なものを選ぶようにしているといいます。

ヨーロッパ諸国の葬儀では、墓地まで棺桶を担いでゆき、土葬にするのが一般的な方法となっています。
古い映画などでは、よく黒い背広を着た男性たちがシルクハットをかぶり、数人で黒い棺桶を担いで街頭を歩いてゆく様子などが見られますが、現在では都市部などでこのように棺桶を持って歩くことは禁止されています。
ただし葬儀そのものは、地域の教会内で開かれることは同じ方式となっており、式が終了したあとに専用の霊柩車や馬車によって墓場まで棺桶を持っていくことになっています。

珍しいのはハワイでのお葬式で、こちらは南国らしく全く湿っぽい雰囲気がありません。
お葬式も歌やダンスなどを交えたものとして開かれ、喪服も普段以上に色鮮やかなアクセサリーなども含んだものが着用されます。
亡くなったことを悼むというよりも、生きていたことを記念するという意味合いが強いことから、このような方法がとられているということです。