仏花についての豆知識

家族や親類などの法要行事があるときには、花屋さんなどで仏花を購入します。

そのときにはあらかじめ花屋さんに「法事に使用します」と支持したり、または最初から仏花用としてまとめられている花束を購入して持ち込みます。

祝い事の席にも当たり前に使われるのが花束ですが、そうしためでたい席で使用するものと、法事など葬儀に関連する行事に使用する花とでは使われる品種の種類が異なっています。

仏花の代表が菊の花ですが、他にもかすみ草やユリの花など白っぽいものがよく選ばれています。

しかし必ず白でなければいけないということでもなく、カーネーションやアイリス、キンセンカといったものもよく仏花の中に含まれています。

一方で絶対といって良いほど含まれないのは、バラやチューリップなどの花です。

最近は昔ほど仏花として使用する花の種類をうるさく決めることもなくなってきたといいますが、一体どのようなことが基準となって仏花となる花は決められるのでしょうか。

 

まず仏花として避けなくてはいけないとされる条件として、刺のあるもの、毒のあるもの、匂いの強いものが挙げられます。

また、悲しみを伴う席においては赤い花はふさわしくないということもあり、赤みの強い花は献花用としては使用されないこととなっています。

くわえて花を故人に対して捧げるということは、短い期間精一杯咲き誇るという命のありがたさを知るということにもつながることから、造花やドライフラワーなどはふさわしくないものとされています。

以上の禁忌事項をふまえていれば、花屋さんで特別に「仏花」として販売されているものでなくても庭先に咲いている花を捧げてもよいというふうに言われています。

 

なぜ仏花の代表が「菊の花」なのかということについては色々な説があるようです。

特に菊でなくてはならないということは定められているわけではないのですが、9月9日も重陽の節句における菊の花の行事を受け、邪気払いや延命長寿の象徴である菊の花が仏花として適しているという認識から一般化していったのではないかと言われています。

しかし反対に仏花として一般的になりすぎてしまったせいで、菊=縁起の悪い花というイメージが定着してしまった感じもあります。

菊は本来丹精込めて大輪の花を咲かせる貴重で縁起の良い花です。そのため、お祝いごとの席に菊を持ち込んでも本来であれば問題はないはずです。

ですが実際にはお祝いごとに席に菊を持ち込むと皮肉のようにも受け取られかねないこともあり、なかなか使うことはできませんね。