縁日と仏教の関係

お寺や神社はそれぞれ地元に密着するように大小さまざまに存在していますが、そんな境内に定期的に露天が立ち並ぶのが縁日です。
子供のときなどは縁日イコールお祭りの日というふうに思っていることもよくありましたが、実はこの縁日とは仏教やその他特定の神様との縁を結ぶ日として位置づけられているのです。

縁日のもととなっているのは古代の中国で定められた「三十日秘仏」という一年のうちの縁日を定めた日を記したカレンダーです。
縁日は一年に何度もありますが、それぞれどの神様との結びつきを祝う日であるかは異なり、したがってその神社やお寺でどのような神様を祭っているかによって縁日の日付は変わってきます。
縁日の日にお寺や神社を訪れてお参りをすることで、普段の日よりも何倍ものご利益をもたらされると言い伝えられています。

日本には数多くの神社・仏閣がありますが、その中でももっとも数多く祀られているのは観音様(観音菩薩)です。
観音さまを祀る縁日は毎月18日となっており、またその中でも特に特別な縁日としての「功徳日(くどくび)」が決められています。
観音様を祀るお寺の中でも最も規模の大きい場所として浅草の浅草寺がありますが、そこでは7月9日~10日にかけて「ほおづき市」が行われます。

これは浅草寺の観音さまの功徳日にちなんだものとなっており、なんとこの日にお参りをすることで通常の日の四万六千日分ものご利益があるものと言われています。
その他にもその寺院によっては功徳日のことを「九万九千日」や「十万七千日」といったような呼び方をしてご利益の大きさを示していることもあります。

主な功徳日を他にいくつかあげていくと、まずお薬師さま(薬師如来)の縁日は毎月の8日または12日、お地蔵さま(地蔵菩薩)では毎月24日、お不動さま(不動明王)では毎月28日となっています。

縁日になぜ屋台が出るようになったかということについては特に神様との結びつきと関係があるわけではないようで、単にその日にはたくさんの人が神社や仏閣を訪れるためそれを狙ったものであるということと、子供がたくさん集まることで楽しい雰囲気を出すための一つのお祭り的な役割をしているといいます。

縁日では簡単に食べられる屋台ものの他に、童心に帰って遊ぶことができる金魚すくいやヨーヨー釣り、型抜き菓子といった縁日独特のものも出されます。
縁日には出店には行くけどお参りをしないという人もいるかもしれませんが、ぜひ手を合わせに行ってみてください。