一夫一婦制

一夫一婦制とは

「一夫一婦制」は、結婚する時に、男性一人に対して、女性一人を妻とする法律上の制度の事です。
現代、先進国の多くの国々は、この「一夫一婦制」を採用しています。

逆に、一夫多妻制は、一人の夫に対して、複数の女性を妻とする事を認める法律上の制度です。
こちらは、イスラム教国などに見られる制度です。

現代社会では、基本的に男性が女性、また二人の子供に対して経済的、社会的に保護をする形式の一夫一婦制が主流になっています。
しかし、過去の歴史を見ると、一夫多妻制が一般的だった時期もありますし、地域によっては、一夫多妻制、一妻多夫製、多夫多妻制の社会もあります。

一夫多妻制が広まる要因としましては、男性の中に、多大な格差が生まれた事による所が大きいです。
一人で、数人分の働きがあったり、経済的、社会的な力があった場合には、沢山の資源を一人の男性は、複数の女性を養う事が出来るようになります。
そのため、資源をもたない男性よりも、複数の妻がいても、安定した資源のある男性の方が魅力的に感じるのも仕方のないことだと思います。

また、現在、一夫多妻制の国として有名なイスラムの社会では、歴史的な要因も忘れてはいけません。
イスラムでは、イスラム勢力の征服戦争によって、イスラム教徒男性の戦死者がとても多かったため、どうしても一夫多妻制にする必要がありました。
現在のイスラム法では、昔の無制限の一夫多妻制から、4人までという制限をつけ、4人の妻に順位を付けず、平等に扱うという掟をつくり、一夫多妻制を推奨しています。

一夫多妻制のメリット

日本が一夫一婦制になって、まだ100年程度しか経過していません。
事の始まりは、江戸時代に、キリスト教が貞操観念を重視するために、一夫一婦制を根付かせようとしたのが最初と言われていますが、福沢諭吉や森有礼などが中心になり、一夫多妻制を廃止しようとする働きかけの結果、一夫一婦制が一般的になりました。
一夫一婦制が機能する現在の状況は、とても幸せだと言えます。

一夫多妻制のメリットは、男性と女性の数のバランスが崩れた時に発揮されます。
例えば、戦争で夫が亡くなってしまった時、残された妻や子供が生活するのにとても苦労すると思います。
女性が、子供を育てながら十分な収入を得るためには、男性以上に苦労する事になります。

もし、一夫多妻制でしたら、複数の女性を、一人の男性が養う事ができます。
戦争などが日常化している状況の場合には、一夫多妻制のメリットが非常に大きい事になります。

現在の日本では、女性の権利も男性と比べて遜色なくなってきています。
また、夫の死亡率も低くなっているため、この状況でしたら、一夫多妻制でなくとも、一夫一婦制で十分生活する事ができます。
現在の夫婦関係の在り方は、今の日本にマッチしていると考えられます。