新婚旅行の歴史と海外旅行

結婚式にはハネムーン(新婚旅行)がつきものとなっています。
ハネムーンとは英語では(honeymoon)つまりはハニー+ムーン、甘い月という意味を持っています。その言葉の示すようにもともとハネムーンとは新婚旅行のことというよりも、結婚後1ヶ月の非常に仲の良い時間のことを示すものでした。
それが新婚旅行という意味に変化したのは18世紀の中頃からとされています。
日本においては、坂本龍馬が妻お龍とともに塩浸温泉(現鹿児島県霧島市牧園町)を訪れたのが最初の新婚旅行であったと言われています。

ですが、現在日本において新婚旅行に国内を選ぶ人はそれほど多くありません。
最近ではバブル期の派手すぎる結婚式からの反動もあり、あまり結婚式自体にはお金をかけずそのかわりに新婚旅行にお金を使うようにするカップルも多くなってきているようです。
海外旅行経験者の多くは、ハネムーンとしてハワイを訪れています。
ところでいつごろから日本においてハワイが新婚旅行先として選ばれるようになったのでしょうか?
実は日本人がハワイをこれほどまでに好むようになった理由は、日本の航空産業や国際化の流れと大きく関係があります。

今でこそ当たり前に海外に自由に出かけることができる時代となっていますが、戦後しばらくの間、日本国内では自由な海外渡航は許されていませんでした。
それが1960年に「貿易為替自由化大綱」が発表されたことにより、一般の人も自由に海外旅行ができるようになりました。
その象徴とも言えるのが1961年にサントリーウイスキーのCMとなっていた「トリスを飲んでハワイへ行こう!」というキャッチフレーズです。
当時日本は高度成長期の波もあり、お金をためて海外旅行をするということが憧れの贅沢をするステータスとなっていました。
この頃には他にも日本航空(JAL)が人気テレビ番組「アップダウンクイズ」の商品としてハワイ旅行を贈るなど、ハワイは日本国民にとって憧れ地であるというイメージが強烈に植え付けられたのです。

1970年代に入るとホノルル国際空港も整備され、ボーイングB747型機も飛行するようになりました。これにより大幅に輸送効率があがり、比較的安価にハワイに行く事ができるようになったのです。
以後「手の届く海外」としてハワイは多くの日本に好まれる存在となり、普段と1ランク上の旅行先として数多くの新婚旅行先として選ばれるようになっていったというわけです。